引っ越しをしても本籍は動かす必要ナシ!「転籍」が無駄である3つの理由
引越した場合は住民票を移さなければならないので「転出届、転入届」をします。
これと同時に新しい住所地に本籍も「転籍」もすべきか否か?
戸籍謄本が必要なのは一生で3回程度
結論からいうと、よほどの理由がなければ本籍はそのままにしておきましょう。
本籍地も一緒なら「住民票と一緒に戸籍謄本もとれるから便利だし」という話をよく聞きます。
確かにそのとおりなのですが、今までの人生で戸籍謄本を何回取り寄せたことがあるでしょうか。
せいぜい初めてパスポートを申請する時と本籍地以外で婚姻届出す時位なものです。
もちろん相続の手続きであれば必要ですが、人生の中でそう何回もあるものではありません。
運転免許の取得でさえ住民票(本籍記載のもの)で足りますし、結婚で苗字が変更した各種手続きでも同様です。
実は自分の戸籍謄本は、滅多なことではお世話にならないようです。
郵送で簡単に取り寄せが可能
それでも戸籍謄本が必要になる場合はあります。
本籍地が遠方の場合でもすべての役所で郵便請求が可能です。
必要なものは、
- 本籍地と必要な人の名前(または戸籍筆頭者名)を書いたメモ
- 切手を貼った返信用の封筒
- 郵便小為替(現在戸籍なら450円、除籍や改製原戸籍なら750円)
- 免許証などのコピー
各役所のホームページにも郵便請求用の申込用紙をダウンロードできるところもありますが、メモ紙を入れておいても問題ありません。
「郵便小為替」は郵便局で購入できます。
おおよそ1週間もあれ返信されてきます。平日の日中に役所に出向くことを考えれば、大した手間ではありません。
忙しいサラリーマンであれば、タイミングを見計らっている間に郵便請求したほうがよっぽど早く手元に届きます。
相続手続きでは、残された人の負担が増える
相続手続きでは、亡くなった方の生まれてから死亡までのすべての戸籍が必要になります。
したがって、引っ越しのたびに転籍を繰り返していた方が亡くなった場合、それまでの移動してきた戸籍謄本(除籍謄本)を全て順番通りにさかのぼって取り寄せる必要が出てきます。
しかも1か所ずつ順番に進めるので手間と時間は膨大です。発送してから返信されるまでは平均1週間、1か所ごとに300円程度の切手代がかかります。
「便利だから」と言っていたご本人は亡くなって、残されたご家族の手間が増えるなんてことあるかもしれませんね。